小田原の柑橘農園「内山柑橘園」のロゴに込めた想いと、ちょっと斜めにした「園」のこと

ロゴって面白い。 いいロゴは、事業や企業の「顔」になる。一目でどんな想いがあるのかが伝わってきて、自然と愛着が湧いてくる。そんな、何年経っても愛され続けられるようなロゴにしたい。
デザイナーでもあるからこそ、僕がこれから何十年も続けていくこの柑橘の事業が、そんな素敵なロゴとともに歩んでいけたらいいな――そんな想いを込めて、ロゴを自分で作りました。
一般的にロゴは、「企業やサービスの理念・特徴・独自性などを表す、デザインされた図形や文字列」だと言われています。つまり、その役割は視覚的に伝えること。
小田原の柑橘農園として、僕たちがどんな想いをこのロゴに託したのか。その誕生の裏側を少しだけ綴ってみたいと思います。
目次
最初に考えたのは、シンプルさ

自分の農園のロゴを作るにあたって、一番大切にしたのは「パッと見た時に、どんな名前で、どんなことをしている農園なのか」がすぐに伝わることです。
世の中には星の数ほどロゴがありますよね。 でも、僕たちは認知度がある大企業ではなく、小田原の柑橘農園です。どれだけ強い思想を持って作っても、初めて見てくれた人にパッと理解されなきゃ意味がないなって思ったんです。 だからこそ、デザインは徹底的にシンプルに。 一目で「柑橘農園だな」と分かりつつ、僕たちの強みでもある「クリエイティブな表現」を少しだけアクセントとして取り入れることにしました。

それに、農業というのは数年で終わるような一過性のものじゃありません。5年後、10年後、時間が経っても風化せず、ずっとブランドアイデンティティの中心であり続けられるようなデザインを目指しました。 シンボルマークで奇抜さを狙うのではなく、誰にとっても分かりやすくて、しっかりと「ロゴタイプ(文字)」がメインになるデザインにしようと思ったんです。
「園」の文字に隠された、僕たちのちょっとした遊び心

あれ、内山柑橘園の『園』の文字だけ、なんだか少し斜めになってない?
それでいい。なんか少し変なくらいがちょうどいい。
内山柑橘園(ロゴタイプ・文字)をベースにどうやって独自性やオリジナリティ、僕たちの想いを表現するのかを考えたとき、一番伝えたい想いは「味も香りも体験も、柑橘の全部で心を動かそう」ということでした。味だけじゃない、いろんな角度で柑橘の全部を表現したい。その想いをカタチにするために、文字を色々回転させてみたんです。
この「園」の文字が少しだけ斜めになっているのには、まさにそんな「柑橘を、いろんな角度から見てみよう」という僕たちの想いが込められています。
ただ皮をむいて、そのまま食べるだけでももちろん美味しい。けれど、それだけではもったいない。料理の隠し味に使ってみたり、皮からふわっと広がる香りに癒やされてみたり、農園に足を運んでみんなで体験として楽しんでみたり。
僕たちは、ただ柑橘を育てるだけで終わらせたくありません。 柑橘が持つおもしろい個性や、まだまだ眠っている可能性を、固定観念にとらわれない自由な角度からお届けしたいと思っています。
柑橘の「全部」で、誰かの心を動かし続けたい

僕たちが目指しているのは、ただ美味しい柑橘を作ることだけではありません。
果汁のジューシーさ、香りが広がる瞬間のワクワク感、手に取ったときのパッケージのデザイン、そして僕たちがこうして挑戦しているストーリーそのもの。その「柑橘の全部」を通して、誰かの心を動かし、日常に小さな光を灯したい。そんな想いでこの農園を営んでいます。
少し斜めに傾いた「園」の文字のむこうには、きっとまだまだ楽しい未来が待っているはずです。
小田原・江之浦の急斜面にあるこの場所から、これから一体どんなワクワクが飛び出すか。ぜひ、楽しみにしていてくださいね。
