夏も長期保存!国産・青みかんの保存方法を農家が詳しく解説|小田原の内山柑橘園

青みかん

スーパーやネットショップなどで青みかんや摘果みかんを見かけて、「爽やかで美味しそうだから買ってみたものの、どうやって保存すればいいんだろう……」と悩んでいませんか?

実は青みかんはとても繊細で水分が抜けやすく、通常の常温保存ではすぐにしなびてしまうデリケートな果実。今回は、青みかんの最大の特徴である「キリッとした酸味と爽やかな香り」をできるだけ逃さず、長持ちさせるための保存方法を、農家である僕が詳しくご紹介します。

目次

そもそも「青みかん(摘果みかん)」ってどんなもの?

青みかん
緑色の果実が青みかん

青みかん(摘果みかん)は、冬に黄色く熟す前の夏場に摘果という作業で収穫される「若くまだ青いみかん」のことです。 冬の完熟みかんとは異なり、収穫後に大きく甘みが増すことは期待できません。

キリッとした爽やかな酸味とフレッシュな香りが最大の特徴である青みかん(摘果みかん)は、ドリンクやサワー、ポン酢、ドレッシング、お料理の香り付けなどに幅広く使われます。

ただ、水分が蒸発しやすく追熟も進まないため、通常の常温保存では数日でしなびてしまうほど非常にデリケート。特に夏の高温多湿な環境は厳禁です。 収穫後、時間が経つほど水分が抜けて香りが飛んでしまうため、手に入れたらできるだけその日のうちに下処理をして保存するのが、最も美味しく使い切るコツです。

ちなみに、僕たちの農園(内山柑橘園)では、この青みかんの魅力を最高の状態でお届けするために、ご注文をいただいてから発送する前日〜当日に収穫し、大切にお送りしています。

青みかんと柑橘類の保存の基本

青みかんの断面
青みかんは8月頃から旬

青みかんは水分がとっても飛びやすい果物です。乾燥しているとすぐに傷んでしまうほか、大切である「香り」もどんどん飛んでいってしまいます。みかんをはじめとした、柑橘類の保存の基本は「5〜10℃の涼しい環境」と「乾燥を防ぐこと」。それぞれの方法と、どれくらい持つのかの目安を見ていきましょう。

常温保存(あまりおすすめしません)

  • 目安期間:4~5日程度
  • やり方:新聞紙やラップで包み、直射日光が当たらない涼しい場所に置く。
  • 一言:果皮が柔らかく気孔や油胞が未発達なため、夏の高温多湿な環境に置くと数日で水分が抜けてしなびてしまいます。すぐ使い切る場合以外は、避けたほうが無難です。

冷蔵保存(少しずつ使いたいとき)

  • 目安期間:約2週間
  • やり方:青みかんを水洗いし、表面の汚れや水分をキッチンペーパーで完全に拭き取り、1個ずつキッチンペーパーで包むか、まとめて新聞紙で包み、乾燥を防いでください(加えてジッパー付き保存袋に入れるのも効果的です)。この時、ヘタを下にして保存するのがポイントです。収穫後もヘタの部分で呼吸をしているため、ヘタを下に向けることで呼吸を抑えて鮮度が長持ちします。
  • 一言:冷蔵庫の野菜室に入れるときは、冷気が直接当たらないように注意してください。乾燥や香りの低下を防ぐため、2週間程度を目安に使い切るのがおすすめです。

冷凍保存(果汁にして冷凍)

たくさんの青みかんが手に入ったときや、ドリンクやサワー、ポン酢、ドレッシングなどに利用したいときは冷凍保存が便利です。

  • 目安期間:1ヶ月程度保存できます。
  • やり方:よく洗い、搾った果汁を製氷皿やフリーザーバッグに入れて凍らせておきます。

加工保存(塩漬け・シロップ漬け)

生食で長く保存するのではなく、塩や砂糖に漬け込む加工保存もおすすめです。

  • 塩漬け(塩みかん):よく洗った青みかんに対し、重さの10〜20%程度の塩をまぶして瓶などで漬け込みます。肉料理や魚の臭み消し、スープの隠し味に重宝します。
  • シロップ漬け(酵素シロップ・はちみつ漬け):薄切りにするか皮ごと漬け込み、はちみつや氷砂糖に漬けると、夏のドリンクベースとして美味しく保存できます。

傷んでいる? 見分け方のサイン

保存しているうちに「これ、まだ食べられるかな?」と迷ったら、以下の状態になっていないかチェックしてみてください。

  • 皮にハリがない・シワシワ:水分が抜けて乾燥し、香りが消えてしまっている状態です。
  • 柔らかい・プニプニする:中が腐って傷んでいる可能性が高いです。
  • カビが生えている:白い、または緑色のカビが出たら食べられません。
  • 異臭がする:爽やかな酸っぱい臭い以外の変な臭いがする場合。

新鮮で良い状態の青みかんは「皮にハリとツヤがあり、ずしっと重みを感じる、カットした時にいい香りがするもの」です。

柑橘の「全部」を使おう

青みかんは水分が抜けやすいため、常温ではなく、野菜室で乾燥を防ぐように包んで保存するのが基本ですが、それでも時間が経つと少しずつ香りが低下してしまいます。だからこそ、冷蔵や冷凍、塩漬けやシロップなどの加工も上手に使いながら計画的に消費していきたいですね。

僕たちが目指しているのは、ただ果物を「育てる」ことだけではありません。 味も、香りも、そして保存して料理に使う楽しさも含めて、柑橘の「全部」で誰かの心を動かしたい。

今しか味わえないキリッとした青みかんの酸味と、農園のこだわりをギュッと詰めてお届けしています。今年の夏の食卓に、ぜひフレッシュな青みかんを取り入れてみてくださいね。

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